2021/04/19
逃れられない恐怖
こんばんは
文才が欲しい
『くるあん工房』うえはらです

さて、
ちょっと前の話になりますが、とある小説を友人から勧められまして

即日購入して、そこから4~5日で一気に読み切ったんですが、
ともかく面白かったのでここに紹介します


天使の囀り(さえずり)
貴志祐介 角川ホラー文庫
本の帯には、
「それぞれの登場人物たちが狂っていく様子や展開の数々に
これは本当はノンフィクション小説なのでは?
と何度思わされたかわからないほど、
まるで真実かのように錯覚してしまった。
ホラー小説というジャンルはあるが、この作品はそのジャンルを軽く超えてしまっており、
本が伝えられる限界の先にある五感で感じる恐ろしさのどん底に読者を突き落としてくる。
ホラー小説で終わらせない仕掛けも最後にあり、
まさにすべてが完璧な小説の1つだと私は思う。
この作品を読んでいない人は、人生を損している。
この本に出会ったチャンスをどうか見逃さないでほしい。」
と書いてある

もの凄い絶賛の仕方だよね

こんなこと書かれると、
読む前からハードルがガンガンに上げられているワケだけど、
確かにこれだけ褒めちぎられるだけのことはあって、
そのハードルをも飛び超えていく感じだった

何ていうのかなぁ・・・
描写が繊細だし、裏付けとなる科学的考察とか、
恐らくは執筆前に調査したであろうデータが秀逸なんだろうね、
とにかくストーリーに『抜け』がないんですよ

彼の作品に最初に出合ったのは「青の炎」でして、それから何作かは読ませていただきましたが、
どれもそういった『抜け』を感じさせない良い作品ばかりでしたね~

で、更にこの作品には、読み終えてからの恐怖というものも植え付けられちゃいます


そして、裏帯にはこう続きます

「ありえない内容のはずなのにどこまでもリアル。
ホラー小説で「怖い」と感じたことのない方、ぜひ一読を。
初めて怖いと感じる小説になることを約束します。」
ご興味が湧いてこられた方は是非

はてさて皆さん今日もお疲れさまでした~

明日もまたジャンジャン楽しんでいきましょう~
