2018/02/22
こんばんは

久しぶりに柔軟体操をしたら、予想以上に身体が硬くなっていることに衝撃を受けた
『くるあん工房』うえはらです

ここのところテコンドーの稽古もできておらず、老いていく一方です・・・

せめて柔軟体操だけでも続けよう

さて、
昨日の話の続きです

そう、小説
『野火』に出て来たフレーズについて

実はオイラ、20代の最後のあたりで『一つの疑問』に取り憑かれ、
3年ほど悩んだ経験があります

それは、
『この世に「意志」は存在しうるのか』
というもの(笑)
アホでしょ?
要するに、時間の最小単位によって区切られたこのコマ送りのような世界の中に、
連続性を成さない「突発的な行動」(思い付き又は自由意志)は存在し得るのか?
ということです

全然『要するに』になってない(笑)
もとい。
手を動かしたとして、その手は動けと命じたから動いたのか、
はたまた、「動け」と思うように誘導されていたのか?
う~ん・・・
これもちょっと違うなぁ・・・
まぁいいや、先に進みます

この自問に答えるため、離散数学をはじめ、行動心理学、行動経済学、哲学、認知脳科学、
ひいてはスピリチュアル、オカルトにまで、ありとあらゆる分野の
学問を広く浅く勉強し、納得のいく解を求めつづけました

が、いくら調べても、勉強しても納得のいく回答を導き出すことができず
いつしか答えを追い求めることすら諦めていた、
ある夜
夢の中に「とある博士(実在人物)」がでてきて
「宇宙は10か11次元なんだから、不完全性定理が通用するよ」
と言ったんです


朝目覚めた時の清々しさたるや、そりゃぁもう体毛が全て吹き飛んだかのようでした(笑)
そうか、
この世に意志は存在し得るんだ!と確信を得ました

これで、
オイラは堂々とこの世の中に存在していてもいい存在であることが分かったし、
30過ぎてたから、平均年齢からして残り50年くらいしかない計算になるけど、
その50年をいままで通り『オイラの自由意志』で決めて進むことができる喜びに
狂喜乱舞したものです

アホでしょ?(笑)
で、この神解答を確信としてこれまで普通に生きてきたワケですが・・・
この小説『野火』の最後の辺りにこんな文章が(オイラにとって)意味ありげに書いてあったんです

【以下抜粋】
「出生の偶然と死の偶然の間にはさまれた我々の生活の間に、我々は意志と自称するものによって生起した
少数の事件を数え、その結果我々の裡(うち)に生じた一貫したものを、性格とかわが生涯とか呼んで
自ら慰めている。
ほかに考えようがないからだ。」
がっび~んっ
(古っ!)
作者、大岡昇平氏に言わせれば、オイラの出した神代の輝きをも放つあの名解答は
単なる「慰め」でしかなかったのです
これはショックです
どえらいショックです・・・

最近また毛髪がもの凄い勢いで「ララバイ」していますが、
それにも増してショックです

なんせ、あの夜得た「確信」に則って前職を辞職し、独立開業に踏み切ったワケですから
その「確信」が「慰め」でしかない、なんてなことを認めたらオイラまた振り出しに戻ってしまう・・・
『ほかに考えようがないからだ。』というフレーズも心に
ズガンッと効きますね

そりゃそうだ、
ほかに考えようがないや

ある意味、それこそが不完全性定理でもあるし
はぁ・・・
参っちゃったね(汗)
また新たな答えを求め、日々勉強に勤しむことになりそうです


でもまぁ、やっぱり
未来に向けて、実に充実した一日でした~