2018/08/13
色彩豊かなイザナミノミコトと、彼女を巡る巡礼の旅 ②
こんばんは
お盆連休中の
『くるあん工房』うえはらです

さて、昨日の続きです

イザナミの御神陵へのお参りを済ませたあと、この山の麓にある表側の神社にもお参りに

本来は、こちらの神社に先にお参り(ご挨拶)してから、御神陵に向かうという順番なんでしょうけど、
今回は逆になっちゃいました


こちらの拝殿にて、小祓いの祝詞を奏上しますと『揖夜(いや)』の文字を賜りまして

なんのことやらサッパリ分かりませんが


黄泉平坂(よもつひらさか)へと向かいます

〔黄泉平坂とは??〕
様々な神を御産みになったイザナミですが、火の神を御産みになるときに負った傷がもとで、お亡くなりになってしまいます。
一方、妻を失ったイザナギは寂しさが募り、遂にイザナミのいる黄泉(死者)の国へと出かけます。
黄泉との境界にて、大声で妻に語り掛けると、イザナミから少し待つように、との返事がきます。
ところが、待てど暮らせどイザナミからの次なる返事はなく・・・
居ても立っても居られなくなったイザナギは、約束を破り黄泉の世界へと足を踏み入れます。
そこには、変わり(腐り)果てた妻の姿が・・・
イザナミは、辱(はじ)をかかされたと激怒

元の世界へと逃げ還るイザナギを追いかけます

あの手この手を尽くしますが、イザナギはそれらを回避し逃走を続けます。
最終的には岩で道を塞いだイザナギが、イザナミからの追撃を遮断。
閉ざされた岩越しに、「あなたが約束を破ったせいなのに・・・」と叫ぶイザナミに対し、
「そこまで腹を立てるなら仕方がない。もう別れよう」という、なんとも理不尽な返答をかえすイザナギ。
離別のことばを耳にし、イザナミは「これから毎日、あなたの国の人間を千人ずつ殺す」と呪詛。
これに対しイザナギは「されば、私は毎日千五百人ずつ赤子を生ませる」と開き直った発言。
というお話のなかの、道中(あの世とこの世の境界道)が黄泉平坂です

でもって、それがコチラ


して、その奥にあるのがこの『二つ岩』


ここにはなんと、天国へ届けてくれる郵便ポスト


ならば、と思い、吉田松陰先生に手紙を書いてみようと試みましたが、文才なく言葉が出て来ず・・・

断念

んでもって、
問題となる境界道がコチラ


なんと言いますか、心沁みる道ですなぁ~・・・

これは僕個人の勝手な解釈ですが、
(というか、この物語を『イザナミ目線』でみると)
腐敗してしまった我が身を見られたイザナミは、それを見て驚き逃げ去る旦那の背を見たとき、
自分が愛した夫のもつ『愛』が、『容姿に準拠するもの』だったということを知り、
たしかに腹も立った、というか・・・かなり落胆したと思います。
思いますが、
だからといって、逃げ去る夫を本気で捕縛する気はなかったと思うんです

と、いうのも。
御二人は意にそぐわなかった第一子を海に流し、その後は『それ』を避けて多くの神々を御産みになっています

『それ』とは女性「からの」求婚行動です。
「女神(おんながみ)からの情愛は望まぬ未来を産む」
ということを、このときに裁定されたともいえます

だから、逃げ行く夫の背を見たとき、
本当に改修すべきは私(イザナミ)の御心と悟られたと思うんです

どうにも悲しい話ではありますが、『オトコが馬鹿だから「こそ」女性が苦労をする』という典型的な図式の「初版」と言えるのかもしれません

いつの時代も「女性」の方が「おとな」なのです


(そうじゃない場合もありますが(笑))
それに拍車をかけるが如く、
関係断絶の意を込められた岩越しに最後の望みを込め「1000人殺す」と伝えるも、
かつて愛した夫に子供じみた言葉遊びで
「1500人産む」
と答えられたとき、、、
光なき世に閉ざされたイザナミは、
真の暗闇に永遠閉じ込められた絶望を心に抱かれたことでしょう・・・
分かっていてくれたハズなのに・・・
本当に分かり合えたハズなのに・・・
だからこそ多くの、そしてあらゆる神々を産み、世界を楽しい国にしようと共に手を取り育んだのに・・・
悔しくて、切なくて、というような・・・そもそも言葉であらわすことなんて到底無理な感情を携えたまま、
今生の別れをもって、この道を歩き帰られたわけです


話が少し逸れましたが、
「心沁みる道」としか、僕には表現できません

解釈にはも少し時間がかかりそうです


とっ!!
ここにある看板を見ますれば

出ました『揖夜』


先ほどイザナミの御神陵下の神社で賜りました言葉・・・

今日の予定としてはココで帰るつもりでしたが、、、
「揖夜神社」という文字が目に入ったからには、
とりあえずこの



ということで、
急きょ予定変更でこの揖夜神社へと向かいました

もうこの時点で既に『最終的に迎える超奇跡』への階段を登り始めているとも知らずに・・・

それでは続きはまた明日・・・

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