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第三話 瓦解

こんばんは


続きです


カテゴリ欄の『小説』に書き溜めていきますので、
そちらからアクセスいただくと読みやすいと思います。

※この小説はフィクションです。
 実在の人物、団体名とは一切関係ありません。

原作
白鯨百一氏作:本土決戦





 最初は些細なことだった。

飲食店の店員の態度が悪くなり、笑顔が消えた。



人手不足だからしょうがないと、みんな慣れっこになっていった。

私の勤めていた工場にトラックが来ると、小さな2tトラックなのに、

運転手はバックで駐車する事すら危なっかしい状況だった。


私たちの上の世代は「信じられない」とため息をついていたが、

いま思えば国力の衰退はこんなところから始まっていたのだ。



「客に笑顔で接しよう」とか、「運転の技量をあげよう」とかいう努力は、少子高齢化とも人手不足ともなんの関係もない。

要は、日本人全体から気力が失われていったのだ。




外国人、とりわけ中国人の労働者が入ってきたとき、私は少し彼らを敬遠していたが、

徐々に日本人の店員よりも中国人の店員を好むようになった。




彼らの方が日本人より元気があり、熱心であり、笑顔もあったからだ。




やがて多くの日本人は、他人に関して「無関心」になっていった。





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同時にこのころ、世界的なウイルス騒動が勃発したこともあった。

製作過程の生物兵器が誤って漏れ出てしまった、とされる例の事件だ。

ワクチンが作成される前に、ウイルスが拡散したわけだから、世界がそれに敏感な反応を示した。

それ以前に撒かれたSARSやMERS、エボラなどの時とは比較にならないほど、神経質な対応が各国にみられた。


ことの真相にいち早く気付いて警鐘を鳴らす日本人も、ごく少数ではあるがこの頃の日本には、まだ存在していた。

ただ、多くの国民はそういった人の発言を、お得意の「都市伝説枠」に押し込め、まともに耳を貸そうとはしなかった。



皆、目先のことか、自分のことにしか興味がなく、他人に合わせようとか、

力を合わせて何かを成し遂げようとか、ましてや師を定め精進を続けるなんて、

まるで原始人の崇拝儀礼くらいにしか思っていなかったのだ。



このウイルスの本当の恐ろしさを知るのは、ここから更に十年も先の話である。




・・・第四話につづく。
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