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最終話 本性

こんばんは


続きです


カテゴリ欄の『小説』に書き溜めていきますので、
そちらからアクセスいただくと読みやすいと思います。

※この小説はフィクションです。
 実在の人物、団体名とは一切関係ありません。

原作
白鯨百一氏作:本土決戦









「『死ぬまでに、最低三人殺せ』・・・か」



護衛してくれている自衛官の一人が、何かを思い出すかのように呟いた。



「なんですか、それ?」



「凶暴化した日本人の掛け声ですよ。」



中和ガスで正気を取り戻した日本人は、街に転がる死体をみて、恐怖におののいたが、

この虐殺の首謀者が自分たちだとは決して信じなかった。





私はこの三十年、日本人の動物的退化を嘆いてきた。

日本人はゾンビ化したと思い込んでいた。

しかし、実際には退化をしていたのではなく、無気力な「ことなかれ主義」の仮面の下に、

その野蛮な本能を隠してきたのだと思った。






このままズルズル退化していくと思っていが、

どこで追い詰められた本能が爆発するかは、時間ときっかけだけの問題だったのだ。









 記憶を失うことで、凶暴なゾンビに豹変した。

私は日本人が・・・いや、猿から進化した動物が空恐ろしくなった。



悪いことをしないとカネ持ちになれないと言うが、よっぽど野蛮で残酷で欲が深くなければ、文明なんて築けやしない。




 なにはともあれ、九州で中国軍を撃退したのは1281年の元寇以来のことだった。

それ以後、ジパングはとても凶暴で征服には向かないという定説が立っていた。

追い出された宣教師たちも本国に侵略を求めることはしなかった。

むしろ、あの国の統制力を崩すのは不可能だ、と報告しているほどだ。




幕末頃のヨーロッパ諸国も、その定説をひっくり返すことはなかった。

あのアメリカ軍でさえ本土決戦は避け、遂にはMg爆弾投下に踏み切った。





私の祖父は、自分の野蛮な本能を解放することを待ち望んだが、

結局それは叶わず平和と繁栄の時代を「うつ状態」で過ごすことになった。




私たちはもっと早く自分たちの凶暴さに気付くべきであったのかもしれない。





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できれば、

その牙を剥く日が来ないことを祈るばかりだ。


おわり。
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